創作小説とよもやま話のホームページ雑誌

月刊YOMOYAMA書院
第1回連載小説

『らぶあんどぴーす』

作品紹介
日々の生活に止め処も無い疑問を抱きつつも生きる十六歳の少年『本橋亮太』
そんな主人公を中心に、
社会の底辺で生きる人々が自分達なりの『らぶあんどぴーす』を模索し続けてゆく。
果たして誰もが幸せになれる『らぶあんどぴーす』は存在するのか?
誰もが持っているココロの形と、望んで止まない幸せ。
そんな果てしない旅路を描いた青春群像小説。


前回までのあらすじ
『極度のマゾヒズム』という性癖を持つ桑原巧は、そこから来る葛藤と自己嫌悪から、まともな人付き合いというものが出来なかった。
 人とは付き合いたくない、本当の自分を知られるのが怖いから。
 でも、人は恋しい…
 そんな巧は毎晩のように鬱に陥り、悩まされていた。それを救ってくれる唯一の手段は、携帯ネットの出会い系サイトであった。
 ある晩の事、巧はミミという女から誘いのメールを受け取り、初めて楽しいと思えるメールのやりとりをするのだった。
 そうして次の日、巧は職場で新人として入ってきた本橋亮太と出会い、亮太の気さくな態度に何となく魅かれ始め、ゲームの話を切っ掛けに巧は亮太を家へと招く事になる。
 そんな時、巧の携帯電話にミミから「今から会えない?」というメールが入る。出会い系でメールのやりとりはしても決して会う事はない巧は、それを無視するが、そこに亮太は割って入り「ぜひ会いに行こう」と巧に言う。
 もちろん巧は嫌がるが、結局、断れない状況へと事が運んでしまい、巧は亮太と共にミミに会いに行くことになってしまうのだが…

第二章 桑原 巧の章(後編)

<目次>