月刊YOMOYAMA書院
第1回連載小説
『らぶあんどぴーす』
作品紹介
日々の生活に止め処も無い疑問を抱きつつも生きる十六歳の少年『本橋亮太』
そんな主人公を中心に、
社会の底辺で生きる人々が自分達なりの『らぶあんどぴーす』を模索し続けてゆく。
果たして誰もが幸せになれる『らぶあんどぴーす』は存在するのか?
誰もが持っているココロの形と、望んで止まない幸せ。
そんな果てしない旅路を描いた青春群像小説。
前回までのあらすじ
身勝手で、いつも他人を見下している本橋亮太。
かつては持ち前の頭の良さでクラスの人気者だったが、今はその性格がバレてしまい、クラス全員から教師にまで無視されていた。
しかし、亮太は自分を『石ころ』と称し、逆にその立場を楽しんでいる様子を見せていた。
そんなある日。午後の授業が始まる直前に亮太は教室で一人のクラスメートの取った行動に、今まで隠していたカンシャクをクラス全員の前で晒してしまう。それは、自傷行為を繰り返しながら暴れるといった見た目にも尋常ではない姿だった。
クラスの全員は亮太を化け物を見る目でどよめくが、入ってきた担任の一喝でそれは納まると、何も無かったかのように授業は始まるのだった。そんなクラスに、亮太は怒りと疑問を覚えるのだった。
止め処も無い疑問を抱きつつも、学校から帰宅した亮太はいつも通りの生活行動をする。そんな自分に葛藤を覚える。
そうして、母が仕事から帰って来た頃であった。それを見計らったかのように担任は突然の家庭訪問に訪れる。そして、亮太の母に事情を話し、一週間の停学を言い渡す。だが、担任が帰った後も母は「起こってしまった事は仕方がない」と、にこやかに亮太と接するのだった。
第一章 本橋亮太の章(後編)
<目次>