月刊YOMOYAMA書院
YOMOYAMAニュース 第1回
特集記事
『ワンルームマンション建設反対の謎』
師走の忙しい中、このYOMOYAMAニュースに目を通して下さってる方、ありがとうございます。
『月刊YOMOYAMA書院』編集長兼作家の和清(WaSei)です。
このコーナーでは、
日々溢れ返る様々なニュースの中で和清が気になったニュースをちょっとかいつまんで語ってみたり、
身近に起こった事件を取材して特集してみたりするコーナーです。
そして、この第一回ではご覧の通り特集記事を組んでみました。
では早速、まずはこの写真をご覧下さい。
気になりませんか?
これは、この地域に建つワンルームマンション建設に対する反対運動の看板なんですが、
どうしてワンルームが建つ事に反対なのか?
日照権を主張するわけではなく、とにかくワンルーム建設反対を主張。
治安が悪くなる?
どうなんでしょうか?
実はこの事件、都内某所の和清の実家の近くで起こっている事なのです。
確か2、3年くらい前に久し振りに実家に帰ってみると、この目立つ看板が直ぐに目に入りました。
最初は、
「建設会社と地元住民の小競り合いか」
「まあ直ぐに落ち着くだろう」
そう思ってました。
当時、この附近は、あの有名な『耐震偽装マンション事件』
あの影響も何のそのでマンション建設ラッシュだったので、
まあ一件や二件こんな事が起こってもおかしくはないな、
と、そんな程度の認識だったんです。
ところが、何ヶ月どころか何年経っても看板は外されず、落ち着いた様子が見えない。
気になりました。
和清の好奇心の虫がザワザワと騒ぎました。
そうして取材という形に至ったわけですが、取材してみると、これが色々と見えてきた訳です。
まず最初に気になったのは、
どうしてワンルームマンションが建つ事によって治安が悪くなるのか?
と言う事でした。
色々な噂は聞くのですが、やはり正確な情報が欲しかったので、とりあえず現場に向かってみました。
すると、建設予定地は高い鉄の塀に囲まれて解体作業を行ってました。
近くの住居からも見える『建設反対』を主張した看板。
と、そこに現場作業者らしき人物が現れたので、早速その方にお話を伺ってみたところ、
快く答えてくれました。御協力、本当にありがとうございました。
まず一番にぶつけた質問は、ワンルームマンションが何故治安を悪くするのか?、という事でした。
すると、反対住民の言い分としては、ワンルームは若い人たちを対象にしているという事を前提に、
〇決められた日にゴミを出しそうにない。
〇夜中に騒がれそうだ。
〇自治会などには、まず参加しないだろう。
などの理由を挙げて反対しているそうです。
直ぐ近くの民家からも『建設反対』を主張した看板が掲げられていたので、
恐らくは日照権も主張しているのではないかと予想されます。
建築主側の言い分としては、
〇法律は守っている。
と言っているようです。
ここまでは、よくある建築会社と住民の対立の構図なんですが、
ここをもう少し掘り下げてみると、中々面白い事が分かってきたのです。
まず、何故住民はワンルームの建設に不安がるのか?、という事なんですが、
実はこの附近、独身者を対象とした物件がアパートレベルで一つも無いのです。
先ほど述べた建設ラッシュで建てられているマンションも全て家族向け。
もう一つは、建設ラッシュで建てられたマンションは全て、この地域とは反対側なんです。
そこら辺も反対意識に繋がっているのではないのでしょうか。
要するに、
ワンルームマンションなら一等地に建てればいい。
静かに暮らしているのだから鬱陶しい物を建てるな。
そんなところを言いたいのではないのでしょうか。
ちなみに、この対立している建設会社、
ホームページを調べてみたところワンルームを中心に建設しているようです。
それも一等地ではなく住宅街が中心のようなので、
このような反対運動にあったのは初めてではないんじゃないんでしょうか?
あいにくと時間が無く、双方の意見を直接聞く事は出来なかったので(素人取材ですみません)
あくまで予想の範囲は出ませんが‥‥
そして、ここまで取材を進めてみると一つ気になるのが第三者の意見なんですが、
わりと冷ややかな目で見ているようです。
それと言うのも、反対しているのはごく一部の住民のみで、
(和清が確認したところでは看板を立てているのは四件だけでした)
著名活動をしている様子もなければ、裁判にまで発展したという話も無し。
初めこそ話題にはなっていたようですが、
今では、ヒマな事やってるなぁ、というのが正直なところのようです。
ここからは和清の個人的な意見なんですが、
まあ、こういう問題は非常に難しいとは思います。
要するにどっちも生活が掛かっている訳ですから。
建築会社側にとっては、会社の利益イコール給料に直結してる訳ですし、
住民側にとっては、それこそ日々の生活に支障をきたす恐れがある訳です。
しかし、そこで考えてほしいのは、この騒動の外側に居る人達の事です。
第三者から見れば所詮『対岸の火事』ですから、
反対運動の看板が鬱陶しいなと思っていられる方もいるようです。
それに、最初の写真に写っている看板の文に『子供達の安全は??』
と書かれているのも気になります。
まるで、このワンルームに移り住む人達が社会的によろしくない人物ばかり、
と決め付けているように感じられて、それはそれで飛躍しすぎのような気もします。
建築主側も、仮に無事建設が出来たとしても、この騒動は尾を引いてしまう、
という事を考えてみてほしいものです。
こんな騒ぎの後に移り住む人達には、きっとよくない影響を与えてしまうんじゃないんでしょうか?
双方とも、譲歩するべきところは譲歩して、立てるべきところは立てる、
といった話し合いは出来ないものでしょうか?
お互いに生活が掛かっている事なのだと言う事を考え直せないものでしょうか?
現在、当初14階建てだったこのマンションは12階建てに変更され、
97戸中73戸がワンルームという事になっています。
これは反対住民に対して建築会社側が譲歩したという事なのかもしれません。
しかし、一ヶ月前に見た建築会社のホームページには、
竣工予定1月だったものが現在は2月に変更されていました。
施工会社も未だ未定。
そして、建築反対の看板も未だそのままです。
建築中止までは一歩も引かない、という反対住民の様子が伺えます。
この記事に関しては、新しい情報が入り次第、また書いてみたいと思います。
それではまた。